Mar 22, 2011
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東京電力福島第一原子力発電所では、気温の上昇に伴い、熱中症になる作業員が出てきている。
空調が使えない場所で、被曝(ひばく)を防ぐ重装備を身にまとっているためだ。東電は臨時の休憩所として空調付きのプレハブを建てるなどの検討を始めた。
福島地方気象台によると、通信の不具合により気象データが欠けている日を除き、同原発周辺で記録された今月の最高気温は16日の22・5度。東日本大震災が起きた3月11日の9・3度と比べ、13度以上も上昇した。
タービン建屋の内部や周辺で、電源の確認やがれきの撤去を行っている作業員らは、放射能を帯びた粉じんが体に付着したり、吸い込んだりするのを防ぐため、防護服と全面マスクで全身を覆っている。マスクをはずせないので、水を飲むこともできない。体温が籠もりやすく、30分も作業を続けると汗びっしょりになるという。
東日本大震災で被災した人たちが身を寄せる避難所では、震災直後にいたまとめ役が避難所を出た後、リーダー不在になってあつれきの元になるケースが出ている。避難所の統合や仮設住宅への入居で更にまとめ役がいなくなることも懸念され、避難所運営が課題になっている。
規模が大きい避難所では、班を編成し、食事の配膳、物資の分配、掃除やごみ出しなどを持ち回りでしている。班ごとにリーダーがいて、そのうえに避難所全体をまとめる会長、副会長を置いている避難所が多い。
震災直後には約1300人の避難者がいた宮城県名取市内の施設。自家発電設備があって館内に暖房が入ることなどから、今も約390人が避難している。震災直後は自らリーダーをかって出る人がいて、班をまとめた。被災者の要望や不満を聞き取り、行政に要望するなどして生活改善を図ったほか、トラブルの仲裁も務めた。
しかし、当初のリーダーの多くが新たな住まいを見つけて避難所を去ると、長引く避難所生活に被災者のいらだちが蓄積していることもあり、ボランティアを怒鳴りつけたり、食事の配膳を手伝わない人も出てきた。施設職員は「まとめ役がいなくなってから生活の不満を訴える人が増えてきた」とこぼす。
約190人が身を寄せる名取市植松1の市立館腰(たてこし)小では、班の代表者らが毎夜、欠かさずミーティングを開くなど、運営は順調だ。だが、まとめ役もいつかは避難所を出る。周囲からの信頼が厚い避難所の副会長、大内喜平さん(59)は抽選に当たれば仮設住宅に入居するつもりだ。「私が避難所を出た後は誰かが代わりをしてほしい。後継者を決めてから出たい」と話す。
約180人が暮らす仙台市若林区の市立六郷中。リーダーで飲料会社に勤める小野吉信さん(61)は差配に追われ震災後から1度しか仕事に出られていない。小野さんは「そろそろ仕事に復帰しようと思う。代わりの人を探しているが『私には無理』という人が多く、なかなか見つからない」。同所に避難している大友穣さん(32)は「小野さんがいなくなったら避難所が回らなくなってしまう。市職員には任せられないので、今後どうなるか」と不安そうに話した。【遠藤浩二】
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【ウィーン樋口直樹】東日本大震災の被災者を励ますため、「音楽の都」ウィーンで17日夜、日本人の音楽家や音楽留学生ら100人以上が一堂に会し、チャリティーコンサート「Pray for Japan?美しい日本のために」を催した。震災の傷痕に苦しむ同胞と心をひとつに復興を誓い合おうと、美しい日本の唱歌などを叙情豊かに歌い、演奏した。
【世界がエール】がんばれニッポン
「遠く離れた地で母国に何ができるのか。こんなもどかしい思いが出発点でした」。支援コンサートの呼びかけ人のひとり、指揮者の奥村泰憲さん(33)はこう語る。広島出身の被爆3世。かつて故郷が原爆の放射能汚染で「差別」されたように、福島第1原発の放射性物質漏えい事故でも「同様の差別が繰り返されようとしている」と心を痛めた。
奥村さんらの呼びかけに、プロの演奏家や声楽家だけでなく、若い留学生らも賛同。同地の日本人会が主催し、オーストリア外務省や日本大使館は後援に回った。オーストリア人演奏家らも応援に駆けつけ、会場のホーフブルク宮殿ホールは被災者支援への思いでひとつになった。
「鯉のぼり」や「茶摘」など四季折々の唱歌の合唱には岩谷滋雄大使も参加。「千の風になって」などの声楽や箏曲に加え、オーケストラによる「エグモント序曲」(ベートーベン)なども披露され、数百人の参加者から温かい拍手が寄せられた。入場料などは日本赤十字社に送られる。
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